2025年4月22日(火)、本日から開催のJapan IT Week 春での「パキスタン・パビリオン」出展に先立ち、デロイトトーマツベンチャーサポート株式会社主催により、Deloitte Innovation Seminar (パキスタンICT産業・企業紹介・ネットワーキング)が東京千代田区のDeloitte Tohmatsu Innovation Parkにて行われました。
本イベントは、欧米でも高い評価を得ているパキスタンのハイテク産業及び競争優位性を有する有望な現地企業の紹介、そしてネットワーキングによる連携促進を目的として開催され、日本企業からは大手製造業やIT企業、スタートアップ、中堅・中小企業など24社が参加し、盛況のうちに終了しました。
冒頭の開会挨拶では、本プロジェクト主催者であるJICA(国際協力機構)ガバナンス・平和構築部STI・DX室 副室長の古川氏より、国際開発の観点から本プロジェクトがパキスタンのICT 産業輸出振興および日本のデジタル社会発展への貢献を目的としていること、そして日本とパキスタンのICT 産業の連携促進の重要性について述べられました。

セミナーでは、PSEB(パキスタンソフトウェア輸出機構)のプロジェクトディレクターであるGilani氏が登壇し、パキスタンのテック産業における競争優位性、注目すべきテック企業の紹介、パキスタンの競争優位性強化に繋がるファイナンシャル支援含む国家政策など、パキスタンICT産業全体について述べられました。

また、パネルディスカッションでは、デロイトトーマツベンチャーサポートのCVCユニット長である井村氏をモデレーターに、PSEBのBizDevディレクター Hameed氏、パキスタンのテック産業に精通している電動モビリティシステム専門職大学教授の城ケ崎氏を迎えて行われました。Hameed氏からは、競合ひしめく米国市場で多くのパキスタン企業が躍動する背景、パキスタン企業の競争優位性について述べられました。

また、城ケ崎氏からは、パキスタンの競争優位性として、コスト競争力、技術力に加えて、アダプタビリティの高さを挙げ、クライアントのニーズに応じたDX視点での提案力の高さ、想像力の高さがアドバンテージであることを述べられました。参加された日本企業からも、テックタレントを輩出するパキスタンの産業振興政策等についての質問も寄せられ、関心の高さが伺えました。

ネットワーキングセッションでは、日本企業、パキスタン企業、行政関係者、関連団体との間で活発な意見交換が行われ、参加者にとって貴重な交流の機会となりました。早速、日本企業の具体的なビジネス課題に関する相談も寄せられ、今後の連携の可能性が期待されます。
尚、本日4/23より3日間、Japan IT Week 春(東京ビックサイト)にてPSEBおよびパキスタン企業が「パキスタンパビリオン(出展エリア:東2ホール 18-18)」として出展します。日本企業にとって、ビジネス課題の解決や新たなパートナーシップ創出の絶好の機会となりますので、ぜひご来場ください。個別のビジネスマッチングをご希望の方は直接ブースに訪問ください。日本語を話せる通訳者が個別にサポートいたします。