パキスタンハイテク技術推進プラットフォームでは、パキスタンのテック産業・企業の魅力を日本の企業様にお届けしています。今回は、パキスタンのテック企業と協業経験のある株式会社バモアクトの山下氏にインタビューさせて頂きました。
事務局:
簡単に会社及び自己紹介をお願いします。
山下氏:
当社は2022年に設立をしたwebを中心にしたマーケティング支援を行っている企業です。webサイトやアプリケーションの立ち上げや改修、ローンチ後のマーケティング支援まで幅広く行っております。元々、オフショア開発には携わっておりましたが、会社の立ち上げと同時にパキスタンテック企業をメインに国内のシステム開発や保守、改修など依頼させて頂いております。
事務局:
パキスタンテック企業との出会いについて教えてください。
また、当時の第一印象はいかがでしたか?
山下氏:
元々は別の国をメインに取引を行っておりました。プロジェクトがとん挫しそうな際に、知り合いのご縁でお取引が始まりプロジェクトの巻き取りを行って頂きました。第一印象としてパキスタンは若く優秀なエンジニアが多数おり、とても真面目に仕事を遂行する印象です。
日本国内ではオフショア開発でプロジェクトが上手く進まず、会社としてオフショアに抵抗がある会社も少なからずいらっしゃいますが、当社のお客様は国内のシステム開発と何ら遜色が無いとお喜びの声を多数頂いております。
事務局:
当時、どのような背景や課題・ニーズがありましたか?
山下氏:
当社は立ち上げたばかりのベンチャー企業です。横並びで国内のシステム開発企業と比べるとどうしても過去の実績や歴史で負けてしまう為、まずは「価格」での差別化が必要でした。営業活動を行う上でクライアントが支払う価格は分かりやすい差別化のポイントになります。世界的なインフレでパキスタンはもちろん日本国内も物価上昇は続いておりますが、それでもなお日本とパキスタンでは人件費など含めてまだ差分がある状況ではあります。
立ち上げたばかりの当社が老舗のシステム会社と戦う為には国内クオリティのシステムを安価で提供する必要があったのです。顧客とのフロントは私含めて全て日本人で対応しており、今では顧客の多くが国内開発より安価でかつ、オフショア開発である事を忘れる程のクオリティとサービスを提供できていると自負しております。
事務局:
なぜ最終的に、そのパキスタンテック企業との取引を決めたのですか?
山下氏:
当社が希望する価格であった事、そしてエンジニアのスキルが高かった事が理由です。また、現在お取引をさせて頂いているメインの企業様は日本人のブリッジエンジニアが在籍している事も取引を決めた要因の1つでもあります。
オフショア開発ではクライアントとのコミュニケーションを片言の日本語で直接エンジニアが対応するケースもいまだに多いと聞きます。システム開発では国内国外問わず、1つのコミュニケーションロスで開発がとん挫する事もあります。プロジェクトを安定かつ長期的に運用する為には日本語でコミュニケーションが取れる事は非常に重要でした。
事務局:
取引により、どのような成果に繋がりましたか?
差し支えない範囲で回答頂ければ幸いです。
山下氏:
国内大手の士業のクライアント様から大型の開発プロジェクトをお任せ頂きました。コミュニケーションを取る機会も非常に多く、日本人がフロントで対応出来ている事も長期取引の要因だと感じております。また、難しい依頼や複雑なコードなどを使った開発も多い中で現地パキスタンエンジニアの方も当社の要望にしっかり応えて頂いております。
事務局:
パキスタンテック企業との取引で苦労された点はありますか?
有効なアプローチ・対策として何が考えられますか?
山下氏:
どこの国でも同じ事ではありますが、当社から良い条件の開発案件が無ければより良いプロジェクトがある企業に転職する事があるとお伺いしました。日本国内でもある事ではありますが、海外ですとより仕事とお金に対してシビアな所があるので常に安定したお仕事があり続ける状態を作る事が難しい事の1つでもあります。当社としては、システム開発後の保守や追加の開発、課題解決などを細かくヒアリングし、長期的なお付き合いをする事で課題解決を図っている所です。
事務局:
最後に、パキスタンテック企業との取引を検討されている
日本企業へメッセージをお願いします。
山下氏:
私もお取引前は正直、パキスタンの事を何も知りませんでした。正直に言うと、少し怖い国とすら思っていました。実際にお仕事をさせて頂くと、日本人以上に真面目で誠実な方が多いなと驚きました。対日本に対してもリスペクトを感じる事も多く他の国と比べても取引しやすい国では無いかなと思っています。
インタビュイー・プロフィール
K and K Company OÜ
株式会社バモアクト
代表取締役社長 山下 一馬
高校卒業後、陸上自衛隊を4年務める。webの広告代理店、webマーケティング支援の会社にそれぞれ4年勤務し、社内ベンチャーにてオフショア開発の事業を推進。Webの開発からマーケティング支援の知見を活かし全てを一気通貫したサービスで社会に貢献したい想いから2022年に独立。現在では業種問わず大小さまざまな法人のシステム開発支援、マーケティング支援に携わっている。

